おの 『聲( こえ)の形』すばらしかったって話。

間少年マガジン(2/20発売分)に読切掲載された
『聲( こえ)の形』作:大今良時
という作品について。

 

全国ろうあ協会みたいなところが監修しているようで、
身体的ハンディキャップに対する啓蒙を目的とした漫画なのかな?とか思いつつ、AKB49のついでになにげなく読んでみたのですが…

すごく良かった!と高らかに言いたいとこですが
この記事書いてる今日現在もう日曜だし、コンビニじゃマガジン売り切れちゃってるだろうし
今この記事を読んでいるPCの前のあなたも
「もう今2065年だよ!半世紀も前の週刊誌の話してんじゃねえ!」
とか思っちゃってると思うので

…て、え!?2065年!?
このブログあと半世紀も続けなきゃなんないの!?
いやだよ~、あと30年で死ぬ予定なのにぃ~…(←こういうこと言うやつよくいるよね?)

この漫画で描かれている、ハンディキャップに関する道徳観念や子供のしつけとかいじめの描写に共感したわけではありません。
なぜなら、無神経な言い方かもしれませんが
アラサーにもかかわらず、うっかり口を開けば脊髄反射的に「うんこ」とか言っちゃう人格破綻型ゴミ人間だし、子供いないからしつけの難しさもわからないし
幸か不幸か、いじめる側にもいじめられる側にも立ったことがないのでいじめについてもそれほど多くを感じるわけではない。

じゃあこの作品から受けた感銘の正体は何か。

主人公の男の子と女の子が
ただひたすらに「かっこいい」と思ったからです。

小学生ながら「耳が聞こえない」という自らの運命と正面から向き合う女の子。
抗うでも逃げるでもなく、ただ自分の境遇と向き合い受け入れるという「覚悟」を持っている。
(僕はいつも主人公の多くにありがちな「巨大な困難に立ち向かう真人間の姿勢」とやらにまったく共感ができない。)

男の子は最初は逃げて、女の子と境遇を共感することでそのことを悔い、2度は逃げずに自分の過去の過ちと向き合う「覚悟」を抱く。

幼い主人公2人の、いじらしさや素直さ、それらを包括した若さゆえの強さ。
誌面からあふれる2人の主人公の「かっこよさ」に圧倒されて、気づいたら頬を伝う一筋の…ペロ…あ!これ青汁だ!

とまぁそんな感じで、もしこの作品をどこかで読める機会があれば皆さんもぜひ一読してみてください。
啓蒙系漫画が苦手な人も普通に読めると思います。辛いけど辛味が後を引かない四川風麻婆豆腐みたいな。

あ、でも扉絵の横にあったマガジンの編集部による「この作品を乗せようか載せまいか編集部で議論が起こりましたぁ!」みたいな文言には苦笑いしか出なかったぜ!!勘弁してくれよ!!


カテゴリ:漫画・アニメ
2013/2/24 09:40 | Posted by